モヒカン翻訳

海外プレイヤーによるデッキガイドや対戦動画の翻訳をするよ!

MTG Arenaの良いところ、HSの良いところ

ツイッターで私のことをフォローしている方ならお気づきでしょうが、最近の私はMagic the Gathering Arena(以下MTGA)にお熱です。

つい先日HSでいうレジェンド相当のランクに到達しましたが、まだMTGA熱は続きそうです。

今日はMTGAとHSの違い、それぞれの良い所について自分が思いつくことを色々お話していこうかと思います。

この記事はMTGA及びHSが他方と比べて絶対的に優れている~といった話ではなく、各ゲームが持つ長所や短所、自分の願望についてがメインになります。(MTGAにお熱なのでMTGA贔屓な内容になってしまうかもしれませんがご了承を)

MTGとHS、どこが違う?

ハースストーンがリリースされた当時、「HSはMTGをシンプルにしたゲームだ」という声がよく上がってました。

実際にシンプル化されとっつきやすくなった部分が多くありましたが、それによってHS独自の複雑さも生まれ、MTGとは完全に別のいいゲームになったのではないかと思います。

マナの概念の違い

皆さんご存知HSでは毎ターン最大マナ数が1ずつ増えていき、10マナでピークを迎えます。一方MTGではマナは自動的に増えません。代わりにプレイヤーは1ターンに1度、土地と呼ばれるタイプのカードを手札にプレイすることでマナクリスタルを増やすことができます。さらに盤面における土地の枚数に上限は無いので、長期戦になったときに9マナ+4マナ+4マナといったHSでは中々できないムーブもできます。

毎ターン土地を引くことができればHSと同じように順調にカードをプレイしてゲームを有利に運んでいくことが可能ですが、「初手から土地を引きすぎて出せる序盤のカードがない」や「序盤のカードはあるけど土地が無い」のような土地事故がプレイヤーに立ちはだかります。

MTGでは土地もデッキ構築の一部で自分のデッキタイプに応じてどれぐらい土地を入れるかといった構築での楽しみもありますが、いざ試合となると計算通りにならないこともありフラストレーションとなることもあります。

一方HSでは毎ターン確実にマナが供給されるため、出す札さえ引ければ動けるので動けないストレスを感じる頻度は少ないと思います。

色vsクラス、構築の自由度

HSではデッキ構築をする際にパラディンやドルイドいったクラスを選び、それらのクラス固有のカード+中立のカードを使ってデッキを組みます。

一方MTGではクラスの概念はなく、フォーマットに存在する全てのカードを好きなように組み合わせてデッキを構築することができます。

クラスシステムの代わりにMTGのカードには色(属性)の概念があります。

MTGには赤青白黒緑と無色の属性が存在し、2色以上の組み合わせのカードも存在します。先程すこしお話した土地にも色の概念が存在し、それぞれの色に対応した土地があり、赤のカードを出すためには赤のマナを出せる山という土地カード必要になる感じです。

1デッキに使える色の数に制限は無く、デッキの色の種類を増やせば増やすほどデッキパワーと対応力が上がりますが、安定性とのトレードオフになります。

また単色でも安定して戦えるデッキを組むことができます。

HSで例えるならパラディンで単体火力が欲しくなったらメイジのフロストボルトを採用したり、ハンターでライフリソースを補うカードが欲しくなったらウォリアーのシールドブロックを採用、単色で安定性を求めるならドルイドだけでデッキを組む感じです。

デッキ構築の複雑さと多様性がMTGの醍醐味の一つと言えるかもしれません。

ちなみに私はMTGAでのデッキ構築が楽しすぎてすでに35種類のデッキを組んでしまいました。

マリガン

HSでのマリガンは1度だけ初手の3or4枚から不要なカードをデッキに戻して同数のカードを引き直すことができます。

MTGでのマリガンは初手は7枚から始まり、もしその初手が戦いづらい場合は全てのカードをデッキに戻して戻した数から1枚引いた分だけドローする仕様で、マリガンの回数には制限はありません。(手札が7→6→5→…と減っていく)

一応、マリガンによるディスアドバンテージへの救済として「お互いのプレイヤーがゲーム開始時の手札を決定したあと、手札の枚数が初期手札枚数よりも少ない各プレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを見る。そのプレイヤーは、その後そのカードを自分のライブラリーの一番下に置いてもよい。」というルールもありますが、それでも初期ハンドが少なくなるのは辛いです。

HSではキープorファインドの基準さえ事前に決めておけば割と気軽にマリガンできますが、MTGではマリガン1回毎に1枚分のディスアドバンテージを負う上に必要なカードだけ残すということができない為、頭を悩ませることになります。

さらに仕方がなくキープしたけど思うように土地やマナカーブにあった札を引けなかったりと…考えるだけで恐ろしい。

その点ハースストーンはマリガンの際に土地の枚数を考慮しなくてよいので、割と気楽なスタートをしやすいのが良い所なのかもしれません。

コンバット、攻撃側主導vs防御側主導

これがMTGとHSの一番の違いだと思っています。

HSではミニオンで攻撃する際に敵のミニオンか相手プレイヤーを直接攻撃するかを選べます。(攻撃側主導)

一方MTGでは攻撃する際に対象を選ぶことをできず、プレイヤーを攻撃するかor攻撃しないかの選択しかできません。その代わりに攻撃を受ける側のプレイヤーが自分のミニオンを使ってプレイヤーへの攻撃をブロックするかを選べます。(防御側主導)

MTGではミニオンに与えられたダメージはターン終了時に全て回復されるため、お互いに攻撃をせずにミニオンを並べ合う膠着状態が続くことがあります。さらにMTGでは相手のミニオン1体の攻撃対して防御側は2体以上のミニオンを使ってブロックすることもできるためなおさら膠着状態が続きやすいです。

HSでは攻撃を受ける側には選択肢が無いため、攻める側によって戦局が大きく変わります。誰もが「トレードしてれば勝ってた」や「フェイス殴ってたら勝ってた」を経験したかと思います。

MTGだとコンバットの際に両プレイヤーに選択肢があり、攻撃側はどのミニオンで攻撃する、防御側はどのミニオンでどのミニオンをブロックする&複数対1ブロックをするかの選択をします。さらにコンバット中にバフスペルを使ったりコンバット後にダメージスペルを使ったりする可能性も考慮するため攻防の読み合いが深く、正解が見つけづらいです。

片方にしか選択肢がないHSのコンバットの方が簡単というわけでもなく、ミニオンが受けたダメージが回復されないので次のターンもしくはその先を見据えてミニオンのヘルスを管理する必要があるので見た目以上に複雑だと思います。

私はトレードorフェイスの判断が苦手なのでMTGの方が向いているのかもしれません。

ランダム要素

HSにはランダムな数値のダメージを与える効果や、ランダムなカードを生成する効果などが沢山ありますが、元が紙のカードゲームのMTGにはそのような効果は少ないです。

※1月末に実装される拡張にRNG要素が強いフィニッシャー級カードが1枚追加される。

HSのランダム要素についての評価には諸説ありますが、個人的にはランダムなアウトカムを考慮したプレイングの余地をプレイヤーに与えてくれるので程よいRNGは悪くないと思ってます。でもMTGにRNG要素が高いカードが欲しいかって聞かれたらNOです。

私はランダムアウトカムを毎回ケアしながらプレイするのは苦手なので、MTGのゲーム性の方が合っているのかもしれません。

競技ルール Bo3 vs 3Hero1Ban

HSの競技ルールといえば複数のデッキを用意してBo3やBo5を行うコンクエスト方式が主流ですが、MTGではサイドボードを用いたBo3が主流です。

MTGのBo3ではラウンドの間に事前に用意した15枚のカードを使ったサイドボーディングを行います。これによりメインデッキから採用しているけど対戦相手のデッキに全く刺さらないような不要札を全てサイドボードの有効札と入れ替えたり、アグロデッキを2ラウンド目からコントロールよりのデッキに組み替えたりすることができます。

サイドボーディングシステムの利点はいくつかあります。

1つ目は1本勝負ではまず勝てないようなマッチアップでも、サイドから入れたカード次第では5分に近づけたり5分以上に持っていける可能性があります。

2つ目はサイドボーディングによりメインデッキにある不要札を全て有効札と入れ替えることにより「全く役に立たないカードを引いてしまった」っていうストレス源がかなり削減されることです。

HSで例えるなら、マナ呪文を一切採用していない相手に刺さらない待ち伏せのガイストを他のもっと有効なカードと入れ替えることができます。

3つ目は普通はデッキに搭載しないけど、限られた場面やマッチアップで大活躍するポテンシャルを持つカードにサイドボードでの採用の可能性が見つけられる楽しみです。

HSで例を挙げるなら、電磁パルス工作員や黒騎士、大物ハンターなどの特定のデッキ対してとても有効だけど刺さらない相手には不要札になりかねないカードを2ラウンド目から入れ替え採用することができます。翡翠の神蛇のお導きを…

HSのコンクエスト方式には3-4デッキを合わせて作る構成で他の構成との相性を考えたり、どのデッキから投げるかなどを読み合う深さが醍醐味ですが、複数デッキを極める必要性がある分敷居がかなり高いようにも思えます。

私は3H1Bや4H1Bの構成を考えるのが苦手だったので、1デッキで済むMTGの方が得意です。

個人的なMTGAとHSの好きな所、願望

MTG Arena

カードプールの広さ、構築の自由度

現在MTG Arenaで使用できるカードは1300種類以上あり、1月末には更に264枚のカードが追加される予定です。

※一部のカードはリミテッド戦向けにデザインされたもので構築戦で見ないものも多い

現在のハースストーンのスタンダード環境で使えるカードの総数810枚の2倍近くのカードが存在する上にクラスの縛りが無いためデッキ構築の幅の広さは語らずともわかると思います。

ワイルドカード

HSでは魔素を使って欲しいカードをクラフトするシステムで、不要なカードを砕いて25%分の魔素を入手することで必要なカードを集めることが多いかと思います。

MTGAでは代わりにワイルドカードという引き換え券を使ってカードをクラフトできます。しかし不要なカードを砕くシステムは無く、パックから直接ワイルドカードを引いたり、パックを開けた時の報酬でワイルドカードを入手して欲しいカードを入手するために使います。

私はHSでは少し作りたいデッキがあるとホイホイカードを砕いてしまう悪い癖がありカード総資産が減る一方だったのですが、MTGAではそもそも砕けないので順調に資産が貯まり、今では40種近くのデッキを持っています。

私みたいなホイホイダストマンの方はMTGAの方が向いていると思うのでお試しあれ。

Bo3のゲームバランス

年始にBo1ランク戦で最高ランク(HSでいうレジェンド)到達するまでやり込みましたが、ぶっちゃけBo1はクソゲーです。

HSでもよくある無理マッチがMTGのBo1でもあり、サイドボードが使えないBo1ではMTGの良さが損なわれてしまっています。

残念ながら現在のMTGAにはBo3のランク戦は無く、私は代わりに構築イベントBo3というHSで言うゴロシアムをよくプレイしてます。

幸運なことに構築イベントBo3は常設なので、好きなときに本当のMTGを楽しめます。

しかし構築イベントをいくら勝ち続けても、名誉は一切貰えずカード資産が増えるだけなので、いずれBo3のランク戦が来る日を楽しみに待っています。

召喚アニメーション

MTGAではHSのレジェンド相当のカードを唱えるときに固有のアニメーションが見れます。

↓下は公式のトレーラーです↓

www.youtube.com

トレーラーのように伝説のクリーチャーなどを召喚すると固有の3Dモデルが出現する演出が見れます。

※トレイラー冒頭のHSのゴールデンカードみたいに絵が動くのは未実装、今後に期待です

どれもカッコいいので、私はそれ目当てでデッキを沢山作っちゃいました。

構築の幅の話の続きになりますが、基本的にMTGの高レアリティカードはどれも専用のデッキを組む価値があるカードパワーを持っているので、当たって残念な気持ちになるレアカードが少ないのもGoodポイントだと思います。

フレンド機能が実装されていない

まだオープンβだから仕方がないのですが、観戦機能がなかったり、フレンド戦がBo1しかできないのは早くどうにかして欲しい。

ハースストーン

UIが優れている

みんなが何気なく使っているHSのUI、めっちゃ優秀です。MTGAの他にもGwentやElderscrolls、EternalなどのDTCGを触ってきましたが操作性はHSがダントツで優秀です。

MTGAをやっていると所々で操作性に不便を感じることがあり(特にマイナーカードの効果処理)、HSのUIの優秀さをわからされました。

固有ボイス

HSではどんなコモンカードやトークンでも1つ1つに固有のボイスがあります。全てのカードに固有ボイスがあるおかげで、わざわざコレクション画面でフレーバーテキストを読まずともゲーム内でゲームの世界観を体験する事ができます。

MTGAではプレインズウォーカーという特殊なカードにしか固有ボイスが無く、基本的に種族共有の鳴き声/効果音しか無くちょっと寂しいです。

更にプレイヤーエモートも汎用テキストが表示されるだけで無音なので(もしかしたらそのうちアバター固有のボイス実装はあるかも?)MTGAはHSと比べて賑やか度で劣ってます。

ゲーム内イベントの充実

HSには毎週変わる酒場の喧嘩に加え、拡張毎にリリースされるシングルプレイヤーモードなどの通常プレイ以外の遊びが充実しています。

最近実装された喧嘩祭も面白かったです。まだクリアできてない人は↓の記事を読んだら1発クリアできるかも!!

hearthgamers.com

一応、MTGAでも特殊ルールがたまに期間限定実装される時もありますが…ぶっちゃけ面白くないです。

そのうちブロールが来たら嬉しいなーって思っています。

ブロール - MTG Wiki

ゴールデンカード

ゴールデンカードってたとえコモンだったとしてもパックからでたら嬉しいですよね。実用性のあるカードだったらデッキに入れますし、ゴールデンレジェンドは実用性が無くても「ちょっと使ってみるか」って思わせる魔力を持っています。

紙のMTGには全てのカードにFoil版(キラカード)が存在しますがMTGAにはFoilカードが存在しません。神話レア(最高レアリティ)がパックから出たら嬉しいんですけど、それ以上の喜びが無いのはちょっと寂しいですね。

トレーラーの冒頭にあった絵が動くカードがもしかしたら実装されるかもしれないので、その可能性に期待です。

最後に

ここで書いたことの他にもMTGとHSの違いや両者の良いところは沢山あると思いますが、これぐらいにしておきます。

HS(カードゲーム)が好きだけどHSで中々勝てなくてちょっと萎え気味って人は他のカードゲームを触ってみるのも悪くないと思います。もしかしたら今やっているカードゲームより自分にあったゲームが見つかるかもしれません。

HSから少し離れることになっても、余程のことが無ければHSで仲良くなった人と決別することも無いです。HSが人と人を繋げる物だったとしても、HSが自分が一番好きなゲームである必要なんて無いですしね。

正直な話、私はハース関連の翻訳記事を書くモチベーションがゼロなので、もしかしたら次に翻訳記事を書く時はMTG関連の記事になると思います。

もしMTGの翻訳記事を載せてくれるサイトがあればオファー下さい。

翡翠の神蛇のお導きを…

次回

www.mohawkst.one